浪曲ニュース

ザ 同時襲名2018

同時襲名 2018

 

五代目東家三楽、四代目港家小柳丸 同時襲名!

一般社団法人 日本浪曲協会主催による「第52回 豪華浪曲大会」が浅草公会堂で10月11日 (木)に開催されました。その舞台上、特別企画「ザ 同時襲名2018」にて、富士路子改め 五代目 東家三楽、東家若燕改め 四代目 柳家小柳丸の襲名披露口上に続いて、お二人の口演が披露されました。

 

 

五代目 東家三楽

初代 東家三楽は「東家」の流祖といわれ、浪曲界に大きな足跡を残しました。その後、三楽を継いだ代々がその大名跡を守り、ことに先代の四代目 三楽は昭和14年に入門以来、浪曲界を牽引して平成8年~13年、18年~19年に日本浪曲協会会長を4期務めました。 この度、襲名する五代目 東家三楽は、昭和24年12月19日三重県津市の生まれ。若いころから名古屋甚句、端唄、清元などを修行し、邦楽は名古屋の初代名妓連組長の甚登代に師事。平成6年に浪曲と出会い、四代目 東家三楽の紹介で富士琴路師に入門、富士路子を名乗りました。 その後、浪曲定席の浅草木馬亭やラジオ出演等のかたわら、自身の新ネタ勉強会「浪路会」を続けて、今年で足掛け12年、ついに50回を超えるロングランになりました。また、『権田栗毛』『慈母観音』『木村の梅』など古典を中心に現役最多の50席を超える持ちネタを誇っています。未来につなぐ浪曲を目指し弟子を育成中で、平成25年より一般社団法人日本浪曲協会会長を務めています。

◉ご挨拶:東家三楽という大名跡を五代目として継ぐことに、身が引き締まる思いです。とにかく浪曲のために頑張るしかないです。よろしくお願いいたします。

◉襲名を機に新たにチャレンジしたいことは?:これまで続けてきた勉強会は今後も継続します。富士琴路師匠から習ったネタに加えて、先代の東家三楽師匠の大ネタに取り組んでまいります。例えば『南部坂雪の別れ』など。

◉協会会長の三楽襲名による影響は?:五代目 東家三楽襲名と聞いて、浪曲にもそんなに歴史があるのか、と言われることがあります。四代目 三楽師匠は若手浪曲師の育成にとても尽力しました。協会会長として、次の世代を育てていく重要性を痛感しています。

◉代表作は?:『権田栗毛』『葛の葉子別れ』『太刀山と清香』など、多くの演目にチャレンジしています。

◉今後の抱負を聞かせて下さい:とにかく頑張るしかないということです。師匠や先輩から教わったことを今後は弟子や若手に伝えていくことが、私の使命だと思っています。

 

第52回 豪華浪曲大会にて「南部坂雪の別れ」

 

 

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四代目 柳家小柳丸

初代 港家小柳丸師は「港家」の名を全国に知らしめた浪曲界の大名跡です。東京の本所に生まれ、15歳で港家柳蝶に入門し小柳、小柳丸と名乗りました。初代は中京節の侠客伝を得意として全国的に人気を博しました。実弟は俳優の堺 駿二さんです。その後、二代目、三代目 小柳丸師も大いに活躍し、先代の三代目 小柳丸師は名古屋に拠点を構え、中京浪曲協会の会長も務めました。 この度、襲名する四代目 港家小柳丸は昭和37年2月28日 山口県周南市の出身で、母親は浪曲師の港家小柳嬢、父親が曲師の東家秀若という浪曲一家に生まれました。幼い頃より浪曲で舞台に立ち、10代にはスクールメイツに所属して芸能活動を続けました。その後、浪曲はじめ芸能活動を休止しましたが、昭和62年に四代目 東家三楽に入門、平成8年には日本浪曲協会に入会して、四代目 東家若燕を襲名しました。『亀甲組』はじめ港家系と『甚五郎伝』など東家系の演目を持ち、現在は日本浪曲協会協会理事の要職を勤めています。

◉ご挨拶:この度の襲名にあたっては、これまで以上に浪曲に精進し、師匠である四代目 東家三楽師と恩師である四代目 港家小柳師の残した読物を、自分流にアレンジして懸命に取り組んで参ります。

◉襲名の経緯は?:私は母親が港家小柳嬢だったのでいつか港家小柳丸を継ぎたいと考えていました。そうなると東家三楽の名跡を継ぐことができるのは路子姐さんしかいません。それで1年以上かけて同時襲名するよう説得しました。

◉襲名を機に新たにチャレンジしたいことは?:港家直系の弟子がいないために失われたネタがあります。それらを是非とも復活させたいと思っています。また、小柳丸ゆかりの中京節を今以上に勉強していきたいです。難しいんですよ、これが。

◉代表作は?:港家系では『亀甲組』、東家では『甚五郎 京都の巻』ですね。

◉今後の抱負を:浪曲人気が復活するように、大昔のようにはいかなくても、自分が子供だった頃のような人気を盛り返すように頑張っていきたいと思います。

 

第52回 豪華浪曲大会にて「亀甲組  木辻乗り込み」